インド刺繍リボンの縫い付け方【インド刺繍リボンの取扱説明書シリーズ#8】

刺繍リボンの取扱説明書

眺めているだけでもうっとりする刺繍リボン。
いざ作品づくりをしようと思ったら、絶対に失敗したくないですよね!
既製品にアレンジとして縫い付けるにしろ、布小物づくりで装飾のために使うにしろ、まず気になるのが「刺繍リボンの縫い方」だと思います。

この記事では、
「インド刺繍リボン、どうやって縫い付ければいいの?」
「刺繍リボンの縫い方にやり方・コツってあるの?」
というあなたのギモンにお答えします!

結論を最初にお伝えすると、
インド刺繍リボンを縫い付ける時は、リボンの左右のふちをしっかりと縫いつける
ということになります!

ちなみに、手縫いでもミシンでも同じように縫うことができるのでご安心くださいね。

では具体的にどのように縫い付ければいいのか、基本のやり方・応用のやり方をご紹介します!

記事の最後には、「できれば縫いたくない」人のために、おまけも書きました笑
「縫い付け方を調べに来たけど実はあんまり縫いたくない」という人も、最後までご覧くださいね!

1.刺繍リボンの基本の縫い付け方

1-1. 布地に縫い付けるとき

刺繍リボンはその名の通り、細長いリボン状のパーツになっています。

太さは2cmから12cmまでとさまざまありますが、基本になるのが
「刺繍リボンの左右のふちを縫う」というやり方です。

土台の布地と同じ色の糸を使い、
刺繍のデザインにかぶらない位置=ふちから2mm程度の位置を縫うことで、
刺繍リボンのデザインを邪魔することなく縫い付けることができます。

縫い目の幅はお好みで大丈夫ですが、2.5~3.0mm程度がおススメです。

ミシン・手縫いともにこれが基本になります。

1-2. 既製品に縫い付けるとき

すでに完成されているものに刺繍リボンを縫い付けたいときも、基本の縫い付け方と同じです。

土台の布地と同じ色の糸を使い、
刺繍のデザインにかぶらない位置=ふちから2mm程度の位置を縫います。

ですが、既製品に縫い付ける場合に問題となるのが「端処理」です。
刺繍リボンの端は切りっぱなしのままだとほつれてきてしまいます。

そのため、縫い付ける前に刺繍リボンの端をほつれないように処理してあげましょう。

端処理は、「刺繍リボンの端を1cmほど折り返して縫う」もしくは「切りっぱなしの部分にほつれ止め液を塗る」
という方法がおススメです。

端処理をしてから既製品に縫い付けてあげることで、仕上がりがよりよくなりますよ。

刺繍リボンの端処理についてはこちらの記事も参考にしてください!

2.布地と組み合わせて縫う(切り替えをする)場合

刺繍リボンと布地を縫い合わせる方法は一つではありません。
最初に紹介したのは「布地の上に刺繍リボンを縫い付ける」という方法でした。
こちらでは、「布地と刺繍リボンを縫い合わせる」方法を紹介します。

手芸用語でいうと「切り替え」と呼ばれる方法です。

やり方

1.刺繍リボン裏側の縫い目をほどく

刺繍リボンの裏側の縫い目をほどくと、縫いしろをとることができます。
裏側の下糸をほどいてから表側の糸をほどくとやりやすいですよ。

2.縫いしろを伸ばし、刺繍リボンを中表に重ね、刺繍リボンの折れ癖のついている位置を縫う

刺繍リボンの縫いしろは個体差が激しいので、折れ癖がついている位置を目印にします。
縫い代が長すぎて邪魔な場合は、縫う前に布地の縫いしろと揃えるようにカットしてしまってもOKです。

4.縫い代を倒し、縫い目から2mmの位置を縫う

縫い代は、どちら側に倒してもOKですが、色の濃い方に倒してあげると目立ちません

3.刺繍リボン同士を組み合わせて縫う場合

刺繍リボンと布地を縫い合わせるのと似た方法で、刺繍リボン同士を縫い付けることができます。
工程は布地との組み合わせと同様ですが、最後の縫いしろの倒し方のみ変わります。

やり方

1.刺繍リボン裏側の縫い目をほどく

刺繍リボンの裏側の縫い目をほどき、縫いしろをとります。

2.縫いしろを伸ばして布地と刺繍リボンを中表に重ね、刺繍リボンの折れ癖のついている位置を縫う

ここでは刺繍リボン同士の折れ癖の位置を丁寧に合わせて、マチ針で固定してしまうのがおススメです

3.縫い代を割り、縫い目から2mmの位置をそれぞれ縫う

縫い代を割ることで、厚みが出てこの後縫いにくくなるのを避けています。

この方法で刺繍リボン同士を縫い合わせていけば、パッチワークのような布地を作ることもできますよ!

刺繍リボンのハギレが溜まったら、縫い合わせて布地を作り、別の新たな作品づくりに役立てることができるようになるんです。

実際、インドでは1本の刺繍リボンを複数並べたデザインのパッチワーク布を作り、新しくポーチやバッグを仕立てている人がいるんですよ。

この作品例はこちらからどうぞ!

おまけ 縫わずに済ませたい場合

最後に、「縫い付け方を調べに来たけど実はあんまり縫いたくない」というあなたのための、簡単な方法を伝授します!

それはズバリ、「手芸用ボンドで貼り付ける」という方法です!

布地や既製品の上に装飾するために刺繍リボンを取り付けたい場合、縫うよりも貼ってしまった方が早く・きれいにできることがあります。

例えば、既製品のジュートバッグやファスナーポーチなど、縫い付けるのが難しそうな場合もありますよね。

そんなときは、ボンドで貼り付けてしまいましょう!

やり方

1.刺繍リボンの両端を1cmずつ折り返して接着する

切りっぱなしになっている両端を処理します。

2.刺繍リボンの裏側に丁寧に手芸用ボンドを塗る

手芸用ボンドはヘラを使って薄くまんべんなく、刺繍リボンの裏側全体に伸ばします。

3.好きな位置に貼り付け、ボンドが足りないところは塗り足す

貼り付けたら手でぎゅっと押さえ、きちんとボンドがいきわたっているか確認します。
端っこまで丁寧に接着することで、使用しているときのはがれが少なくなります。

ボンドが乾くまでは仮止めクリップなどでしっかり押さえておきます。

もし貼り付けた刺繍リボンがはがれそうになってしまった場合は、ボンドを塗り足して接着しなおしてくださいね。

刺繍リボンを取り付ける方法は、「縫いつける」だけでなく「貼り付ける」のも有効なんです。
ボンドってすぐはがれちゃうんじゃないの?と心配な方もいらっしゃると思いますが、最近の手芸用ボンドはお洗濯しても大丈夫なくらい丈夫なものがあるんですよ!

私のオススメの手芸用ボンド
裁ほう上手:布同士を接着するのが得意。ジュートバッグアレンジはこれ!
クラフト小町:刺繍リボンと布以外の素材を接着するのが得意。金属接着も可能。
の二種類です!

まとめ

まとめると、刺繍リボンを縫い付ける方法は以下の通りです!
・手縫いでもミシンでも「左右のふちを縫う」のが基本
・既製品に縫い付ける時は「端処理」を行なってから縫い付ける
・布地と刺繍リボンを縫い合わせたり、刺繍リボン同士を縫い合わせるときは刺繍リボンの縫いしろを広げて縫う
おまけ:縫い付けるだけでなく、貼り付けるという方法も有効

これであなたも刺繍リボン作品を作ることができますね!

もしわからないことや疑問に思ったこと、聞いてみたいことがあったら、このブログのお問い合わせ欄やSNSアカウントからメッセージを送ってもらえると嬉しいです。
「こんな記事書いてほしい」というリクエストも受け付けていますよ!


この【インド刺繍リボン取扱説明書】シリーズ記事では今後も基本的な情報を充実させてゆく予定です!
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これからも皆様のお役に立てるよう、鋭意執筆して参ります!


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