「インド刺繍リボン、手にしてみたもののどう扱えばいいか、使い方がわからない……」
「刺繍リボンってどんなものなの?」
そんな疑問にお応えすべく、【インド刺繍リボン取扱説明書】シリーズ記事を始めました!
インド刺繍リボンの取扱説明書シリーズ第六弾は、「インド刺繍リボンの裏側について」です!
刺繍リボンをまだ手にしたことのない方は、こんな疑問があると思います。
「刺繍リボンって「リボン」というからには表裏がないものなのかな??」
「商品写真は表側ばかりで裏側がどうなっているかわからないな…」
これらの疑問にお答えし、刺繍リボンの構造についてもご説明します!
刺繍リボンの裏側はどうなっている?
刺繍について
刺繍リボンは巨大な刺繍ミシンによって様々なモチーフを縫いこまれています。
ミシンを使っているので、一般的な家庭用ミシンと同様「上糸」「下糸」が存在します。
そのため表側はきれいな刺繍が広がりますが、裏側は地味な色の糸がわたっており、刺繍リボンにははっきりとした裏表があります。
また、美しい刺繍を安定して施すための「下紙」があるのも裏側の特徴です。
下紙が用いられるのは主に布地の刺繍リボンです。
下紙はお仕立てする際に取り除いてしまっても差し支えありません。
端について
刺繍リボンは、
①一枚の大きな布に刺繍を施したのちに
②細長くカットされ、
③長辺のふちを折りたたんで押さえミシン(端ミシン)をかけることで完成します。
そのため、裏側にはひらひらとした布端が出ています。
※例外的に、スカラップの刺繍リボンは刺繍にあわせてふちがカットされており、切りっぱなしになっています。
この場合ふちは高温に熱したカッターを使い熱で溶かすようにカットされているので、ふちがほつれにくくなっています。
実際に表と裏を見比べてみましょう
布地の刺繍リボン


まっすぐの形の刺繍リボンは、布地が裏側に折り返され縫われているのが分かります。
また、裏側はベージュや白の地味な色の刺繍糸が使われています。
そして、裏側には安定的に刺繍をするための「下紙」が残っています。
ぽこぽことしたスカラップ型の刺繍リボンは、刺繍の端はカット(熱を使ったヒートカット)されているので切りっぱなしの状態です。
チュール素地・オーガンジー素地の刺繍リボン


チュール素地の刺繍リボンも、布地の刺繍リボンと同様裏表がはっきりとしています。
ただ、こちらは「下紙」が使用されていません。
また、オーガンジー素地のものもチュール素地と同様の作りになっています。
(スカラップ型の刺繍リボンはオーガンジー素地です)
以上のように、刺繍リボンははっきりと裏表が分かれているので、お仕立ての際は出来れば裏側が見えないように使いたいですね。
また、裏側にわたっている下糸は、裏地なしのまま袋物などをお仕立てすると、ものを入れた時に下糸が引っかかってしまう危険があります。
表側の刺繍糸だけでなく、下糸も引っかけて引っ張ってしまうと刺繍が痛む原因となるので、十分に気を付けてくださいね。
余分な下糸の処理方法については、以下の記事でご紹介しています!
この【インド刺繍リボン取扱説明書】シリーズ記事では今後も基本的な情報を充実させてゆく予定です!
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これからも皆様のお役に立てるよう、鋭意執筆して参ります!
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