【インド刺繍リボン取扱説明書#1】下ごしらえ:余分な糸のカットについて

刺繍リボンについて

「インド刺繍リボン、手にしてみたもののどう扱えばいいか、使い方がわからない……」
「刺繍リボンってどんなものなの?」
そんな疑問にお応えすべく、【インド刺繍リボン取扱説明書】シリーズ記事を始めました


今回のテーマは「下ごしらえ」についてです。

インド刺繍リボンをお仕立てする前にひと手間加えると、仕上がりがぐっとよくなる場合があります。
今回は「オーガンジー素地」の刺繍リボンを例の中心にして説明をしてまいります!

刺繍リボンはデザインによって、表や裏に「余分な糸」が伸びていたりわたっていたりすることがあります。

これらは見た目にも乱れて見えますし、ひっかけてしまうとほつれの原因にもなります
刺繍リボンが手元にきたら、まずはこの処理が必要かどうか確認し、お手入れしてあげることをおすすめします。

a.表側の余分な糸について

丸で囲った部分に「刺繍糸がつながってしまっている部分(上の丸)」と「切れた刺繍糸が出てしまっている部分(下の丸)」 があるのが分かります。

これらは製造の過程でカットされるべきものなのですが、使われている刺繍糸の色数が多いデザインの場合や細かい柄が多いデザインの場合によく残ってしまっています。(なんと現地の工場でもこのカットは手作業なのです!)

表側の余分な糸の対処の仕方

これらはすべて「絶対に引っ張らずに、根元で糸をカット」して対処してください。
この糸を引っ張ると、下糸を表に引き出してしまったり刺繍自体がどんどんほどけていってしまったりする危険があります。
わたっている糸を無くしたい一心で、引っ張ってぎりぎりを攻めすぎてしまうのも危険です。

要注意の例

刺繍がたわんでいたり、ゆるんでいて引っかけてしまいそうな場合も根元でカットしてください
これを引っかけてしまうと刺繍がつれてしまう原因となります。
少しのたわみであれば裏側から糸を引っ張れば対処できるのですが、下の画像のように大きく緩んでしまっている場合はカットが必要です。

このような刺繍とかぶっている余分な糸はカットするとどうしてもほつれやすくなってしまうので、ほつれ止め液を使用するのが安心です。

NG例

伸びている刺繍糸を引っ張ってしまうと、上の画像のように裏糸が出てくることがあります。
刺繍が解けてしまう原因となりますのでくれぐれもご注意ください!

b.裏側の余分な糸について

刺繍リボンを裏返すと、地味な色の細い糸がたくさんわたっている場合があります。
これらは刺繍をミシンで施す際の「下糸」になります。

裏側なので多くの場合影響がないのですが、オーガンジー素材の透け感がある刺繍リボンの場合は、この下糸が透けて見えてしまいます

裏側の余分な糸の対処の仕方

こちらも極力「引っ張らずに根元でカット」してください。
下糸を無理に引っ張ると、刺繍や布地が引きつれてしまいます。
また、あまりぎりぎりでカットするとほつれやすくなる可能性があるので、わずかに余裕をもってカットします。
裏側なので、表側から見たときに糸が見えない程度に処理されていればOKです。

また、ときおり下の画像のように表の色糸が出ていることがあるので気を付けてカットしてくださいね。

裏側のほうが余分な糸がたくさんわたっているので処理するのは大変かもしれませんが、丁寧に作業をすると表から見た時の仕上がりが全然違いますよ!


表も裏も処理をして、余分な糸をなくすとこんなにスッキリします!


この【インド刺繍リボン取扱説明書】シリーズ記事では今後、「刺繍リボンのお洗濯について」「刺繍リボンと合わせやすい布地について」など、基本的な情報を充実させてゆく予定です!
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これからも皆様のお役に立てるよう、鋭意執筆して参ります!