【作例レポート】100円ショップのくるみボタンキットをインド刺繍リボンで作ってみた【大失敗】

レシピ・作例

先日X(旧Twitter)で、
「くるみボタンを作りたくて100円ショップのキットを使ったらうまくできなくて…」
というコメントを頂いたので、
実際どんな感じかな?と思い、作例レポートを書きました!

結論を最初に言ってしまうと、
「100円ショップのくるみボタンキットをインド刺繍リボンで作ると失敗する」

ということになります……
(レポート記事初回から失敗オチとは笑)

何が原因でうまくいかないのか?
成功する可能性はあるのか?
そんな観点も踏まえてレポートしていきます。

この記事では失敗例をご紹介しましたが、
「くるみボタンを作る方法」の成功例についての記事もございます!
サクッと成功例を知りたい方はこちらを参考にしてくださいね ↓ ↓ ↓


使用した100円ショップのくるみボタンキット

今回使用した100円ショップのくるみボタンキットはこちらです。

DAISOさんで販売されている「製作キット付きくるみボタン」(税抜100円)
直径27mmのものです。
これ1袋で12個のくるみボタンが作れるようになっています。
(手芸用品コーナーにあります)

セット内容
・パーツA 12個
・パーツB 12個
・打ち具台 1個
・打ち具 1個
・27cm用型紙 1枚

パーツはアルミニウム・ステンレス鋼製で、柔らかい金属でできています。
打ち具は塩化ビニル樹脂・ポリプロピレン製で、ねばりのある樹脂でできています。

インド刺繍リボンでくるみボタンを作る

刺繍リボンはこちらの布地タイプのものを使用しました。
店主の手元には大量のハギレが溜まっているので、今回もそんなハギレ山から刺繍リボンをチョイスしています。


くるみボタンのような小さなアイテムを作りたい場合は、当店「刺繍リボンのお店TRIP UTOPIA」のはぎれパックミニがおススメです!

10cm~15cmの短い刺繍リボンがランダムで12本入ったパックになっています。
くるみボタンのような小さなアイテムを作りたい方だけでなく、
少しずついろんな柄が欲しい!という方や、
まずはお試しでどんなものなのか手に取って見てみたい…という方はぜひ
こちらのパックをご購入下さい!


それでは実際に作ってみましょう!

工程1.付属の型紙で刺繍リボンをカットする

型紙を刺繍リボンに写して…

写した通りにカット。

工程2.打ち具台にパーツをセット

打ち具台に刺繍リボンとくるみボタンパーツAをセットします。

ここで問題発生です!!

刺繍リボンが分厚すぎて、打ち具台に挿入するのが非常に困難です。
親指で押し込みますが、固くて指が痛い!

この工程ではほかに使える道具もないので、なんとかがんばって詰め込みました。

さらにくるみボタンパーツB(足側)をセットしてみると、明らかに刺繍リボンの厚みがありすぎる手ごたえがします。
このまま打ち具で押し込んでも、びくともしなさそう……

ということで、刺繍リボンは打ち具台に入れたまま5mmほど縁をカットし、
足側のパーツをセットしました。

工程3.打ち具でパーツを合体させる

最後に打ち具をかぶせ、指で押しこむだけです。
ただ押し込むだけなんですが、
ここでもやはり刺繍リボンの厚みのせいでとても指の力では押し込み切れません!

正常な状態であれば、押し込んでいくと「ポコッ」とパーツがはまる感触が返ってくるはずなのですが、
その手ごたえは全くありません……

体重をめいっぱいかけて押し込んでもダメ、
トンカチでたたいてもダメで、
失敗と言わざるを得ません。


そこで「パワーさえあればよいのか?」と思い、打ち具の破損を覚悟して、
業務用のくるみボタン製造マシンを使って強引に押し込んでみました。
(ズルですね笑)

するとなんとかパーツはかみ合ったものの、
打ち具にはマシンの跡が付き、
くるみボタン自体も歪んでしまいました。
またしても失敗です…

ぱっと見、表はきれいに出来ているようですが…

たとえ分厚い布地でも金具をはめ込めるパワーがあったとしても、
付属の打ち具では均等に力をかけるのが難しいようです。

結論

100円ショップで売られている、「手で押し込むタイプのくるみボタンキット」は、
インド刺繍リボンとの相性が悪く、失敗します!

失敗する原因は「刺繍リボンの厚さ」です
刺繍リボンは厚みがありすぎて、くるみボタンパーツにうまくはまってくれません。

実際、パッケージの説明に
「コーデュロイやデニムなどの厚い生地は、本品をくるむことができない場合があります」
という記載があります。


厚みが問題ならば、チュール素地の薄い刺繍リボンなら成功する可能性があるのでは?と思い、
同時にチュール素地タイプでも制作してみました。

チュール素地の刺繍リボンはそのまま使うとくるみボタンの土台が見えてしまうので
1枚薄手の布(シーチング)をかませたのですが……
やはり厚みが邪魔をしてうまく金具をはめることができませんでした。

このくるみボタンキットは刺繍リボンをチュール素地のものに変えても失敗してしまいました。

おまけ:キット推奨の薄手の布でも制作してみました

この作例レポート記事は
「くるみボタンキットと刺繍リボンとの相性が悪くてうまくできなかった」
という結果を記すためのもので、
決してこの「くるみボタンキット」を貶める意図はありません。

推奨されている材料を使うことで完成できるくるみボタンは、とても作りやすくて楽しいものになっています!
ということで、キットで推奨されている通りの薄手の布でも製作してみましたよ!!

表も裏も、きれいにできました!
もちろん刺繍リボンの時のような「固くて作業が進まない」という問題は一切なし。
打ち具を使うときも、「ポコッ」と小気味よい音とともに金具がはまりましたよ。

金具に挟まれる布地の部分が薄手であれば問題なく完成できるので、
薄手の布地の中央部分にじぶんで刺繍を施して制作すれば、
オリジナルの刺繍入りくるみボタンを作ることができますね。

じゃあ刺繍リボンでくるみボタンは作れないの?

じゃあ刺繍リボンでくるみボタンを作ることは全く不可能なのか?
といいますと、そんなことはありません!

くるみボタンを作る方法はいくつかあります。
くるみボタンを何に使うのか、目的によって使い分けるのがおススメになります。

ということで、「インド刺繍リボンできれいにくるみボタンを作る方法」の記事もご用意しました!
こちらも合わせて参考にしてみてくださいね。


この記事が参考になったと思ったら、当店「刺繍リボンのお店TRIP UTOPIA」で刺繍リボンをご購入いただけると励みになります!

刺繍リボンのお店TRIP UTOPIA(トリップユートピア)では、このレシピに使用しているインド刺繍リボン以外にも様々なデザイン・カラー・太さの刺繍リボンの他、キット商品等も販売しています!
当ブログでレシピをご紹介している作品の中にもキット商品を展開しているものがございます。
材料選びに困ったり、お手間を減らしたいときにはぜひご活用ください。

皆様も作例・レシピを参考に刺繍リボンをお仕立てしてお楽しみください!
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