もくじ
インド刺繍リボンとは?
「インド刺繍リボン」は、本来インド女性が身にまとう象徴的な衣装「サリー」の裾を装飾するためのパーツで、
「サリーボーダー」とも呼ばれます。
サリーとは、1枚のとても長い布を体に巻き付けて着る衣装!
長方形の布の縁には、様々な装飾が施されています。
インド刺繍リボンの由来
19世紀末ごろ、布地の全面に花や鳥の刺繍を施した中華風のサリーが登場し、当時の中流階級の女性たちに人気を博し、ファッションとしてのサリーが盛り上がりを見せました。
サリーのふち飾りは様々な製法(織・縫い取り・染め等)があります。
その中でも、当店では「刺繍」が施されたふち飾りを「インド刺繍リボン」と呼んでいます。
インドは織物・染め物・刺繍などの繊維産業の歴史がとっても長いんです。
インドでつくられるオリエンタルで華やかな布地のデザインは、ペルシャや中国の影響を受け、西欧、はては日本にも影響を及ぼしながら発展を遂げてきました。
インドがさまざまな国と交易を行う中で、そのエキゾチックなデザインは伝播し互いに混じり合って今日に至り、現在の刺繍リボンにもその独特なデザイン・色彩が表れているのです!
インド刺繍リボンのデザインについて
インド刺繍リボンのデザインは、一見すると同じ国で作られたとは思えないほどのバリエーションがあります。
つややかな刺繍がめいっぱい施されているデザインや、
細かなステッチが印象的なデザイン、
ふわふわのコットンで刺繍された繊細なデザインなど、
これってインドのデザインなの?と言いたくなるくらい、さまざまな表現の幅があります。
前述した通り、インドの刺繍は歴史上さまざまな国から影響を受けているのですが、実はインド国内にもたくさんの伝統的な刺繍技法が伝わっています。
インド国内の各地域に受け継がれてきた刺繍のデザインに、今日のインド刺繍リボンは影響を受けています。
インド刺繍リボンはどうやって作られているの?
現代では、インド刺繍リボンは手刺繍だけでなくミシンによって生産されています。
①巨大な刺繍ミシンで大きな布一面に刺繍を入れたあと、
②手作業で布をリボン状にカットし、
③縁を折ってさらにおさえミシンをかける
という工程を経て完成します。
さらにパールやビジューがつく場合は
ひとつひとつ手で取り付けられています!
刺繍がミシンメイドだからといって
手がかかっていないわけではないのですね。
インド刺繍リボンの製造工程についてはこちらの記事もご覧ください!↑ ↑ ↑
刺繍リボンの使い方・使い道【なに作る?】
とても魅力的な刺繍リボン。
その存在を知り、「刺繍リボンでなに作る?」というワクワクした気持ちにさせられているそこのあなた!
「日本で一番刺繍リボンのレシピや作例が充実していること」を目指しているこのブログにお任せください。
インド刺繍リボンは、
幅の細いものは一般的なリボンと同様にラッピングなどに使えますし、
ある程度幅のあるものは布小物などを作るのに向いています。
小さなアクセサリーも作ることができるんですよ。
さらに、既製品のアレンジやリメイクにもぴったりです!
このブログで掲載しているレシピをいくつかご紹介してゆきますね。
インド刺繍リボンの使い方例
インド現地での使われ方
ちなみにインド現地でも、刺繍リボンはインテリアやお洋服の装飾、布小物づくりに用いられたりしています。
実際、私の取引先さんは「デニムのジャケットを飾るのに使うよ!」と写真を見せてくれましたよ。
インドでは、古着のサリーから装飾部分を切り取ってリメイクを楽しむ方もいらっしゃるようです!
当ブログでは、レシピを沢山ご紹介するだけでなく、インドの服飾の歴史を紐解きながらデザイン・刺繍・布地などのコラムも掲載しています。
例えば、「インド刺繍リボンのデザインの方向性がバラバラな理由」、
「インド刺繍リボンが「インドっぽくない」二つの理由」などを執筆予定です!
もっとインド刺繍リボンについて知りたい方は
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当店「刺繍リボンのお店TRIP UTOPIA」では、
インド刺繍リボンを販売するだけでなく、
それだけで作品が完成するキット商品の販売もおこなっています。
ぜひオンラインショップへ遊びにいらしてくださいね!